導入前の課題
このブランドは国内では一定の認知を持つスキンケアブランドでしたが、中国市場への展開においては以下の課題を抱えていました。
- 小紅書のアカウントは開設済みだが、投稿が散漫で中国人ユーザーに刺さっていない
- 越境ECの仕組みがなく、中国からの購入希望者に対応できていない
- KOLへの依頼経験はあるが費用対効果が見えず、継続できていない
- 中国語でのカスタマーサポート体制が整っていない
- 競合の日本コスメブランドがすでに小紅書で強い存在感を持っている
PROTECHが実施した施策
① ブランドアカウントの全面リニューアル
まず小紅書アカウントのプロフィール・世界観を中国人ユーザー向けに最適化。「日本の自然由来成分を使ったミニマルスキンケア」というコンセプトを軸に、投稿テンプレートとトーン&マナーを統一しました。
中国人が小紅書で美容情報を探す際の検索キーワード(「日本护肤」「成分党」「敏感肌」など)を徹底的にリサーチし、SEOを意識したハッシュタグ戦略を設計。自然検索からの流入を大幅に増やしました。
② KOC(一般インフルエンサー)施策の設計と運用
大手KOLへの高額投資ではなく、フォロワー数1,000〜1万人規模のKOC(Key Opinion Consumer)を多数起用する戦略を採用。リアルな使用感レビューが中国人ユーザーの信頼を獲得しやすいためです。
- 6ヶ月間で120名以上のKOCに商品を提供・投稿依頼
- スキンケア系・敏感肌系・成分系など属性別にKOCを選定
- 投稿フォーマット(Before/After・成分解説・使用感レポート)を標準化
- 優良投稿はブランドアカウントでリポスト・拡散
③ 越境EC構築と小紅書との連携
小紅書の投稿から購入までの導線を整備するため、越境EC(天猫国際・独自サイト)を構築。小紅書の投稿内にリンクを設置し、「見る→欲しい→買える」の流れをシームレスにしました。
また、中国語でのカスタマーサポート対応(WeChatを活用)も整備し、購入後のフォローアップ体制を構築。リピート率の向上にも貢献しました。
④ データ分析とPDCA
毎月の投稿パフォーマンス(インプレッション・保存数・コメント数・購買転換率)をレポート化し、反応の良いコンテンツタイプを特定。継続的に改善を重ねることで、6ヶ月後には月商が導入前の3倍に達しました。
成果
施策開始から6ヶ月で、小紅書フォロワー数は0から3万人超に成長。越境EC経由の月商は導入前比300%増を達成しました。
- 小紅書フォロワー数:0 → 30,000+(6ヶ月)
- 月間インプレッション:平均80万以上
- 越境EC月商:導入前比 +300%
- KOC投稿による自然流入:全流入の約45%
- リピート購入率:38%(業界平均の約2倍)
クライアントの声
「中国市場への展開は以前から考えていましたが、何から始めればいいかわからず後回しにしていました。PROTECHさんに依頼してから、小紅書の運用・越境ECの構築・KOCの手配まで全部お任せできて、私たちは商品開発に集中できました。6ヶ月でここまで成果が出るとは正直思っていませんでした。」
ある日本コスメブランド 代表
まとめ:この事例から学べること
- KOLよりKOCが費用対効果に優れる——少額で多数のリアルな口コミを獲得できる
- 小紅書SEOを意識したコンテンツ設計が重要——検索流入を増やすことで広告費を抑制
- 越境ECとの連携で購買転換率が大幅向上——「見る」だけで終わらせない導線設計
- 中国語サポート体制がリピート率を左右する——購入後のフォローが長期的な売上に直結