導入前の課題
この温泉旅館は自然豊かな地方に位置し、国内客からは一定の評価を得ていました。しかしインバウンド需要の回復に乗り遅れており、以下の課題を抱えていました。
- 大衆点評に未登録で、中国人観光客が検索しても出てこない状態
- 小紅書のアカウントなし。中国語での情報発信がゼロ
- ウェブサイトが日本語のみで、中国語ページが存在しない
- 中国語対応スタッフがおらず、予約・問い合わせ対応に不安
- 近隣の競合旅館がすでに大衆点評で高評価を獲得しており、差をつけられている
PROTECHが実施した施策
① 大衆点評 公式ページの開設と最適化
まず大衆点評への公式登録を代行。旅館の魅力(温泉の泉質・料理・ロケーション)を中国語で丁寧に記述し、写真も中国人ユーザーが「行きたい」と感じる構図・編集で整備しました。
さらに団購(クーポン)機能を活用し、「1泊2食付きプラン」「カップル向け特別プラン」などを中国語で設定。価格の透明性を高めることで、予約への心理的ハードルを下げました。
② 小紅書アカウントの開設とコンテンツ戦略
小紅書アカウントを新規開設し、「日本の秘湯・穴場温泉」というコンセプトで発信を開始。中国人が小紅書で温泉旅館を探す際に使うキーワード(「日本温泉」「秘境温泉」「日式旅馆」など)を徹底リサーチし、検索に引っかかりやすい投稿設計を行いました。
- 露天風呂・客室・料理の映え写真を週2本ペースで投稿
- 「日本人も知らない穴場温泉」という切り口が中国人ユーザーに刺さり、保存数が急増
- 季節ごとの景色(紅葉・雪景色・新緑)を活用したコンテンツカレンダーを設計
③ 中国語LP(ランディングページ)の制作
小紅書・大衆点評からの流入を受け止めるため、旅館の公式サイトに中国語ページを追加。アクセス方法・料金・予約方法・よくある質問を中国語で整備し、予約完了率を大幅に改善しました。
④ 口コミ促進と大衆点評ランキング向上
チェックアウト時に中国語の口コミ依頼カードを配布し、大衆点評への投稿を促進。スタッフへの中国語接客マニュアルも整備し、来館した中国人ゲストの満足度向上にも取り組みました。
施策開始から4ヶ月で大衆点評のエリアランキングがTOP5入りを達成。高評価の口コミが増えることで、さらに新規予約が増えるという好循環が生まれました。
成果
施策開始から約半年で、繁忙期(夏・秋)の中国人予約数が前年比160%に達しました。大衆点評のランキング上位表示により、検索からの自然流入が大幅に増加しています。
- 中国人宿泊者数:前年比 +60%(繁忙期比較)
- 大衆点評エリアランキング:TOP5入り(旅館カテゴリ)
- 大衆点評平均評価:4.7点(5点満点)
- 小紅書フォロワー数:0 → 4,200(6ヶ月)
- 繁忙期の予約:2〜3週間前に満室になる状態が継続
- 中国語LP経由の予約転換率:日本語ページ比 +35%
クライアントの声
「大衆点評も小紅書も名前は知っていましたが、どこから手をつければいいかわかりませんでした。PROTECHさんに依頼してから、登録・コンテンツ制作・口コミ対応まで全部サポートしていただき、気づいたら中国からの予約が前年の1.6倍になっていました。地方の旅館でもこれだけ効果が出るとは思っていませんでした。」
ある地方温泉旅館 女将
まとめ:この事例から学べること
- 大衆点評への登録は最優先事項——未登録では訪日中国人の検索に一切引っかからない
- 小紅書×大衆点評の連携が最大効果を生む——認知(小紅書)→来店決定(大衆点評)の流れを設計
- 中国語LPが予約転換率を大きく左右する——日本語のみのサイトでは機会損失が大きい
- 口コミの好循環を仕組み化する——来館後の口コミ促進がランキング向上と新規集客に直結
- 地方旅館こそ「穴場」コンテンツが刺さる——中国人は「日本人も知らない場所」への関心が高い